施設長あいさつ
医学の進歩には目を見張るものがあり、我が国は特にその恩恵を受け、世界最長の健康寿命を達成しました。その一方で、生きていくために医療機器の助けを必要とする人たちが増加しています。私は35年以上にわたり子どもたちの診療に従事してまいりましたが、特にその多くの時間を過ごした埼玉県立小児医療センターの感染免疫アレルギー科と総合診療科では、救急、重症の子供たちが重い障害を残し、それでも懸命に生きてゆこうとする姿に数多く出会いました。
病院で医療処置が完了しお家へ帰るには様々な調整、手配と多くの時間がかかります。さらにお家に戻ったとしても、医療機器の調整、体調管理、日常生活を送るうえで必要とされるケア等、ご家族の負担は大きいものです。ご家族が心身共に休息がとれ、子どもたちと過ごしたり、家庭行事、さらには親御さんご自身の時間が取れるようサポートできればと考えています。その大前提は通ってくる子供たち、入所(入院)する子供たちを医療面はもちろん、療育面でもしっかり支えていくことで親御さんの信頼を得ることと考えています。
小規模施設であることの利点を最大限活用し、全スタッフが子供たちとは言うに及ばず、ご家族とも近い関係で、“よりそい、ともに歩む”という理念の下、皆様のご支援をいただきながら、ご期待に沿う施設運営を行い、笑顔で住みやすい社会の実現に貢献したいと考えております。
社会福祉法人 桜楓会 理事長
医療型障害児入所施設 カリヨンの杜 施設長
鍵本 聖一
理念
個人の尊厳を保持しつつ、心身ともに健やかに成長され、その能力に応じて、日常生活を地域社会において安心して営むことができるよう支援します。方針
1.私たちは、穏やかに過ごせるよう、いつも患者様・利用者様の心に耳を傾け、優しく温かい医療・看護・介護サービスを提供します。2.私たちは、笑顔と挨拶を大切にし、地域とつながりの輪を広げます。
3.私たちは、職員一人一人が生き生きと、働きがいのある職場作りを行います。
目的
1.県立小児医療センター等の高度医療が効果的に行えるようサポートする2.慢性期患者(在宅患者を含む)にあった医療サービスの効率的な提供
3.障害児(者)福祉の充実に寄与する
対象
重度の知的障害と重度の肢体不自由が重複している小児、児童1.呼吸器など医療デバイスに依存し、安定しているものの医療的ケアが必要
2.在宅移行は完了しているが、介護者の事情による入院が必要
3.特別な事情により入院治療が必要
施設概要
・医療型障害児入所施設・長期入所 / 短期入所
・外来:小児科
・日中お預かり (特定短期入所)
・建物:2階建(一部3階建)、延床面積:3,858㎡
・敷地面積 18,435㎡